万歳三唱、高値を祈願/野菜・果樹初荷式
ゴーヤーなど50㌧を出荷/10億円販売向け一丸
宮古地区野菜・果樹生産出荷連絡協議会(池間義光会長)の2016年初荷式が6日、JAおきなわ宮古地区農産物集出荷場で行われた。県、宮古島市、JAおきなわなど、関係団体の代表らが参加して高値取引を祈願。販売額9億8000万円の達成に向けて決意を新たにした。ゴーヤーやカボチャ、メロンなど約50㌧の初荷は主に関東方面に向けて出荷される。
本土市場の端境期を狙う宮古地区の冬春季野菜・果樹の今期生産量は計2739㌧を計画している。
生産概況によると、9月の少雨傾向の影響で露地品目の定植に遅れが出たものの、作付け後の生育は比較的順調に進んだ。ただ、月の強風や集中降雨の影響が懸念されている。
出荷・販売は10月下旬からゴーヤーを皮切りにスタート。徐々に他品目の出荷も始まった。
その後の販売環境は、他産地の出荷がほぼ終了に近い状況にあるため沖縄産の独壇場に。市場からの引き合いも強く、ゴーヤー、トウガンともに好調な販売が予想されている。
昨年10月から12月末までの出荷量は▽ゴーヤー99㌧▽カボチャ9・8㌧▽メロン4・2㌧▽トウガン92㌧など。初荷は▽ゴーヤー20㌧▽カボチャ5・8㌧▽メロン4・3㌧▽トウガン19㌧▽サヤインゲン1・5㌧▽タマネギ0・6㌧-。
初荷式で野菜・果樹生産出荷連絡協議会の池間会長は「この新集出荷場も本格稼働から2年目となり、共同選果に対する市場の評価も得られている。今後はさらに高品質商品の安定出荷と生産拡大が強く望まれている」と話し、宮古島産の野菜や果樹への期待の大きさを強調。「私たち生産者は食の安全、安心に対する意識を持ち続け、生産物に関心を持ち、消費者に多くの感動を与えられるよう努力していく」と決意した。
下地敏彦市長と県宮古農林水産振興センターの安里和政所長は来賓祝辞で初荷を祝った。下地市長は「冬春季野菜は他では作ることができない。この地の利を生かした農業を展開すれば所得は向上する。生産、販売額ともに、目標を達成してほしい」と激励した。
安全祈願の後、JAおきなわ経営管理委員の池間等志さんの音頭で乾杯し、目標の達成を誓い合った。
最後は万歳三唱をして初荷を祝い、高値取引による実りある1年を祈願した。