家畜伝染病に備え/健康危機管理対策連絡会議
初動防疫の重要性など確認
2015年度宮古管内健康危機管理対策連絡会議が14日、宮古福祉保健所で開かれ、関係機関の担当が家畜伝染病等発生時における初動対応などを確認し、危機管理意識を共有した。
同会議は県、市、医療関係機関、消防、警察、市教委の担当課長らで構成。この日は▽新型インフルエンザ等対策訓練報告▽高病原性鳥インフルエンザ発生状況と演習の意義▽毒物および劇物の適正管理-を議題に情報を交換した。
鳥インフルエンザについては県宮古農林水産振興センター家畜保健衛生課が報告した。感染および感染の拡大で地域経済や県民生活に大きな影響が出てくると指摘。人や物の移動が増加しているため、県内でウイルス侵入リスクが高まっていることを踏まえて対策強化の必要性を主張した。
その上で鳥インフルエンザの発生状況や防疫対策の概要、防疫措置の基本的な考え方を説明。感染の拡大や混乱を防ぐには、関係機関の連携による迅速な初動防疫対応が必要だとした。
防疫演習にも触れ、発生に備えた動員の重要性を強調。①日常業務と切り離した協力と連携②リスクに対する危機管理意識の共有③日ごろから訓練を通して準備-をポイントに挙げた。