復習の反復・継続が大事/教育講演会
鐙氏が秋田県の取り組み紹介
宮古島市教育研究所(多良間勉所長)主催による教育講演会が14日、市中央公民館で開かれ、学力向上先進県とされる秋田県の取り組みについて学んだ。
市教育研究所では市の教育環境の向上を目的に、ひごろから教育研修の機会を重ねており、今回は秋田県から派遣教員として平良中学校で指導にあたる鐙基倫(あぶみ もとひろ)教諭を講師に招いた。
講話を行った鐙教諭は、データで秋田県と宮古島市の児童生徒の学習状況を紹介しつつ、その違いや留意点などについて示唆した。
それによると、トータルで学習時間などに大きな違いはないが、差異として見られたのが復習の時間と休日の過ごし方。秋田県の児童生徒は復習にかける時間や機会が多く、結果、最初の学びを長期にわたって記憶し、それが理解の深まりに結びついているなど、復習の反復・継続が大切であることを示唆した。
また休日の過ごし方について、宮古島市の児童生徒は外に出向く機会が多いのに比べて、秋田は家庭で過ごすことが多く、それが家庭教育の機会を増やす結果となっているとしている。
学力向上に学校と家庭、地域の連携は不可欠との認識に違いは無く、その意味で先の違いの改善が今後の向上に大切と強調した。
会場には多くの教師やPTA関係者が参加したが、データに基づいた鐙教諭の示唆に感じ入ったようで、メモを走らせながら終始熱心に聞き入っていた。