肉用牛 高値販売を祈願
JAおきなわ宮古家畜市場の2016年肉用牛初競り式典が19日、同市場で開かれた。市場を運営するJAのほか、県、市、生産者らが参加して高値取引を祈願し、素牛一大産地化への決意を新たにした。
式典でJAの砂川博紀理事長は「一大産地を確立するために、育種価の高い優良繁殖牛を確保する必要がある」と指摘。これに対応するため、繁殖母牛の増頭に取り組んでいることを強調した。その上で「今後も生産農家や行政との連携を強化し、肉用牛振興を推進して農家所得の向上に取り組んでいく」と述べた。
この後、宮古島市の下地敏彦市長、県農林水産部の島田勉部長(代読)が来賓祝辞を述べ、初競りの開催を祝うとともに向こう1年の高値取引を祈願した。
下地市長は「購買者のニーズに応えるべく、生産者と関係機関が一丸となって質と量を兼ね備えた肉用牛の改良増進に取り組んでいきたい」と話した。
関係団体の代表がたる酒の鏡開きを行った後、市議会の棚原芳樹議長が音頭を取って全員で乾杯した。
最後は宮古和牛改良組合の砂川栄市組合長が一本締めを行って式典を締めた。
引き続き16年最初の競りが行われ、一番牛に100万円を超える値が付くと市場は大いに活気付いた。
式典の中で記念品の贈呈を受けた15年競りの多額購買者は次の通り。
水迫畜産▽山口畜産▽皇子原肥育牧場▽森ファーム▽浅野畜産▽藤嶺牧場▽唐津農業協同組合▽秋山畜産▽田村畜産▽全農愛媛▽JA鳥取中央▽もとぶ牧場▽宮崎乳肥農協