川満弥生さん最高賞/宮古島スイーツコンテスト
パッションの風味生かす
2015年度宮古島スイーツコンテストの最終審査が23日、あたらす市場前で開かれた。一般市民100人の評価を含む審査が行われ、伊良部島で飲食店を営む川満弥生さん(30)の創作スイーツ「パッションドーム」が最優秀金賞を受賞した。パッションフルーツ独特の風味と酸味を生かして高い評価を得た。金賞には盛島翔太さんら3人の作品が選ばれた。
このコンテストは、宮古島地域雇用創造協議会が主催。厚労省の委託事業として実施している。コンテストの開催によって宮古島産スイーツのブランド化を
図り、雇用の機会を創造、拡大することが狙いだ。
今年度は20作品の応募があり、一次審査を通った6点が最終審査を受けた。
最終審査は同協議会会長の長濱政治副市長ら関係団体や企業の代表6人と、市民100人(先着順)が試食し、その評価で入賞作品を決める方法で行われた。
この結果、ふわっとやわらかい生地のチーズケーキの中にパッションフルーツの風味を閉じ込め、ソースでもパッションの爽やかさと酸味を引き出した川満さんの作品が最も高い評価を得て最高賞に輝いた。
金賞は完熟マンゴーとクリームチーズケーキのタルトを作った盛島さんほかマンゴー入りパンナコッタでコンテストに挑んだ徳洲会伊良部島診療所、南国マカロンバーガーの重本美咲さんがそれぞれ受賞した。
最優秀金賞、金賞の受賞者には、特典として入賞の証しを示すシールやのぼりが贈呈される。冊子に掲載されたり、県外での販路支援を受けたり、トライアスロンの開会式、閉会式での販売権利も与えられる。
最高賞の受賞に「びっくりしている」と驚く川満さんは「パッションフルーツを使ったスイーツが少ないと感じて、今回つくってみました」と創作の経緯を振り返った。その上で「さらに工夫を重ねたい。宮古島のスイーツがどんどん広がればうれしい」と話した。