11/23
2024
Sat
旧暦:10月23日 友引 辛 
社会・全般
2016年1月28日(木)9:07

陸自駐屯地建設計画 学術部会に付託/地下水審議会

審査は非公開で実施/部会の判断待ち再審議へ


冒頭の開会あいさつのみ公開され審査は非公開で行われた地下水審議会=27日、市上下水道部庁舎

冒頭の開会あいさつのみ公開され審査は非公開で行われた地下水審議会=27日、市上下水道部庁舎

 平良西原の大福牧場周辺への陸上自衛隊駐屯地建設計画について、地下水源への影響を判断する市地下水審議会(会長・下地義治宮古島商工会議所会頭)が27日、市上下水道部庁舎で非公開で行われた。市地下水保全条例に基づき計画について、説明する協議書を提出している沖縄防衛局から内容について説明を聞いたが専門的な部分も多いことから、専門性の高い学術部会に審査を付託し、その判断を受け、再度、審議会を開催することとなった。

 審議会は冒頭の砂川嚴上下水道部長の開会あいさつのみマスコミに公開され、その後の審議は非公開とされた。沖縄防衛局の担当職員から建設を計画している隊員官舎や屋内射撃場、火薬類の貯蔵庫、浄化槽や給油施設などについて説明があったものとみられる。

 審議会終了後、取材に応じた下地会長は「今審議会では結論は出ていない。水脈や活断層など専門的な話があったので学術部会に審査を付託し、審査結果が上がってきた段階で再度、審議会で審査を行う」と語った。

 沖縄防衛局の森浩久企画部長は「具体的には審議中なので答えることはできないが、市への提出書類についていろいろと質問をしてもらい、可能な範囲で説明させてもらった」と審議会の経過を説明。市地下水保全条例については「宮古島の大切な地下水源を守るための非常に厳しい条例だと認識している」と述べた上で、「市からは、地下水への影響がない、条例に適合するということを宿題としてもらっている。まずはそれを示すことだと思う」と語った。

 市への提出資料が市民へ非公開となっていることに関しては「今、審議中のためこちらからは示せていないが、市民へ説明する機会もあると思うので、どういう資料で説明できるか考えていきたい」と現時点で防衛局としては公開できないとしながらも、市の対応については「市の判断に従う」との考えを示した。

 学術部会は大学教授など学識経験者で構成。現在の委員数は5人だが、事務局では1、2人の委員を加え、来月中に開催する方針。回数については審査状況により複数回になる可能性もあるという。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月22日(金)9:00
9:00

宿泊税、県民にも課税へ

県検討委、税率2%で上限設定   【那覇支社】宿泊税の導入に向けた第3回観光目的税の導入施行に関する検討委員会が20日、県庁で開催され、税率2%で上限を2000円とし、県民にも課税する方針を確認した。離島住民が観光目的でなく宿泊するケースについては、…

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!