高床からコンクリ敷設へ/市農水部
高床からコンクリ敷設へ
台風で被害を受けた城辺友利のインギャーマリンガーデンの遊歩道について市は、高床式の遊歩道を撤去し、従来の遊歩道の上にコンクリートを敷くだけの工法に見直すことを決定した。工事を担当する市農林水産部の砂川一弘部長は「当初は60㍍の風速にも耐えられるとしていたが、波に対する認識が甘かった」と話した。予算は一括交付金を活用する予定で、国や県と調整がつき次第、工事に着手する方針。工法の見直しについては地元の友利自治会にも説明し、了承を得ているという。
遊歩道は完成間近だったが、昨年8月7日の台風13号の高波でアルミ製の手すりと床板が壊れた。市は「災害復旧事業に該当するかどうか」、国や県と調整するとともに、設計の見直しを進めていた。
地元住民からは、事前説明がなかったことや「景観にマッチしていない」など、公共事業の進め方に疑問を呈し「原状に戻してほしい」との声が上がっていた。
遊歩道改修工事は、インギャーマリンガーデンの一帯工事(1、2、3工区、総事業費1億6700万円)として行われた。
1工区も同様に被害を受けたが、災害復旧費(市単独)560万円を充てて復旧する。
ただ、インギャー駐車場から入江に掛かる橋までの区間の遊歩道整備(2工区)は完了していなかったことから、予算上の裏付けに時間が掛かっている。市農水部では、新年度一括交付金で要求しており「国、県と調整中」としている。
壊れた遊歩道は、ゆるいS字型で延長107㍍、幅1・7㍍、高さ1・2~1・5㍍の橋のような構造だった。市農水部では「同じ工法だと同様な被害を受ける。原地盤にセメントを敷き詰めて凹凸を無くし、平坦な遊歩道にする」と話している。