新機材ボーイング披露/JTA
10日から那覇-宮古運航
【那覇支社】日本トランスオーシャン航空(JTA、丸川潔社長)は2日、那覇空港で新機材のボーイング737ー800型機を、国や市町村、旅行業界などの関係者に披露した。新型機は10日から那覇ー宮古など2路線で運航を開始する。同社は現在、ボーイング737ー400型機を保有しており、2019年度末までに全機を入れ替える。
丸川社長は「22年ぶりに導入する新機材は最高品質で沖縄らしい付加価値を取り入れており、利用する地元や観光客らに満足していただけると確信している。今後も安全運航を第一に、県全体の発展のため全力で尽くしていきたい」とあいさつした。
新機材は日本航空(JAL)グループ国内線で展開する「JALスカイネクストT」仕様を導入し、足元の広い本革シートやLED照明などを取り入れ、より快適な機内環境を提供する。クラスJ座席のヘッドレストカバーには沖縄の伝統的染物「紅型」のデザインを採用した。
従来の737ー400型機に比べ、新型主翼の採用により燃料積載能力の向上、空力特性の改善など、大幅な改良が施された。翼の先端にウイングレットを装着することで、燃料効率の向上や航続距離の延伸などの効果が大きくなった。座席数が20席増え165席。貨物室容量は4・7立方㍍広く43・2立方㍍となる。全長は約3㍍増の39・5㍍、最高時速は約25㌔上がり955㌔、航続距離も約1200㌔延び4500㌔となった。
機内見学を終え、下地敏彦市長は「新しい機材で座席数が増え、観光客も宮古に行きやすくなると大いに期待している。貨物スペースも広くなり新鮮なマンゴーなども迅速に県外に届けられるので、ありがたい」と話した。