暴力団追放に強い決意/市、警察、市民らが出発式
暴力団追放市民運動出発式が4日、北小学校体育館で行われた。下地敏彦市長、宮古島署の瑞慶山力署長ら約100人が参加し、力強く暴力団追放を訴えた。同運動は宮古島市、宮古島観光協会、宮古島署、宮古島社交飲食業組合やボランティア団体が参加して行われた。
出発式で下地市長は「暴力団追放は警察の取締はもとより、行政や地域、職業で暴力団排除意識をさらに拡充することや、活発な排除活動を展開することが極めて重要」と暴力団排除にむけ、強い姿勢を示した。 瑞慶山署長は「暴力団の情勢は、宮古島署管内ではあまり耳に入らないと思う。観光客や飲食店の増加など、経済活動の活発化しているところに暴力団は確実に入って来る。市内に拠点となる事務所を作ろうとする動きもある。皆さんの力を借りながら、健全な住みやすい宮古島を実現しよう」と述べた。
また、宮古島地区防犯協会の前川尚誼会長は▽暴力団を入れない▽暴力団に金を出さない▽暴力団を利用しない▽暴力団と交際しない▽暴力団事務所の存在を許さない-ことを実践し「暴力のない安全・安心で住みよい宮古島の実現に向かって、さらなる活動を続けることを宣言する」と暴力団追放宣言をした。
同運動は宮古島市で昨年発生した暴力団員らによる、みかじめ料要求による恐喝事件を受け、地域住民と警察が一体となった暴力団追放運動を推進するため、暴力団追放市民運動出発式を行った。市民運動により、広く暴力団追放をアピールし、安全で安心して暮らせる宮古圏域の実現を目指すことを目的に行われた。