平均糖度は13・16度/宮糖城辺工場 原料搬入から1カ月
宮古製糖城辺工場の2015-16年産の原料(サトウキビ)搬入が、5日で開始から1カ月を迎えた。これまでに2万7377㌧の原料を搬入し、平均糖度は13・16度。基準糖度帯(13・1~14・3度)の品質は確保しているが、長雨の影響で伸び悩んでいる。
今期は、計画通りの原料を確保できない日が続いている。機械刈りが急伸する中、長雨の影響でハーベスターがほ場に入れない日が多いためだ。当初に予定した操業期間は後ろにずれる可能性が高い。
同工場の搬入概況によると、糖度区分別の構成比は基準糖度帯の原料が全体の40・8%、基準以下の原料が46・6%という高い比率となっている。基準以上は15%に満たない。現状の1㌧当たり農家平均手取額は2万1220円。
今期のサトウキビは豊作型で推移したが、昨年相次いだ台風によって折損被害や塩害が発生。同社が実施した昨年11月の成熟試験においては糖度が11・78度と低い状況にあった。
これに収穫期に入ってからの長雨が重なって品質が伸び悩んでいる。同工場では「長雨は(品質に)大きく影響している。天候の回復を待つばかりだ」として気象の好転に期待した。
同工場では今期、前期の実績と比べて5000㌧以上多い11万1609㌧の搬入を見込んでいる。