「北方領土の一括返還を」/県民・宮古島大会
大会宣言文 全会一致で採択
第35回北方領土返還要求沖縄県民大会・宮古島市大会(主催・北方領土返還要求沖縄県連絡協議会、共催・沖縄県北方領土問題研究教育者会議、後援・内閣府北方対策本部、外務省、文部科学省ほか)が6日、市中央公民館で開かれた。市内の中学校6校の生徒約110人と一般会員約40人を合わせた約150人が参加し、ロシアに対し「北方領土一括返還」を強く要求した。その返還を盛り込んだ大会宣言文が全会一致で採択された。
主催者を代表して会長の喜納昌春県議会議長は「北方領土は我が国固有の領土。戦後70年を経た今なお戦後処理のされていない未解決の領土問題であるということは、誠に遺憾」と強調した。
その上で「我々国民が返還に対する意識を持続し、日本の世論を盛り上げていくことが最終的に返還を進めるものと思う」と期待を込めた。
来賓の翁長雄志県知事(代読)、下地敏彦市長(同)、島尻安伊子内閣府特命担当大臣(同)、岸田文雄外務大臣(同)、荒川研北方領土問題対策協会理事長がそれぞれ北方領土の一日も早い返還を求めた。
日本青年会議所の中尾忠筰沖縄地区会長が大会宣言で「国民一人ひとりが返還への意志を固く持続してロシアにその姿勢を示すことが一番大切なこと。ここ沖縄県の宮古島から、国民全体が一丸となり、ロシアに対して北方領土一括返還を要求することを表明し宣言する」などと朗読した。
北方領土 北海道の北東部に位置する択捉島(えとろふとう)、国後島(くなしりとう)、色丹島(しこたんとう)、歯舞群島(はぼまいぐんとう)を指している。北方四島ともいう。