伊佐、邊土名さんに感謝状/宮古島海保
航行不能の漁船えい航、救助
宮古島海上保安署(山本雅司署長)は5日、海上で航行不能となり漂流していた漁船をえい航して、港に無事入港させたとして伊佐清正さん(61)と邊土名忠志さん(54)に「迅速、的確に対処し尊い人命の救助に成功した」として感謝状を贈呈した。
同署によると、28日午後6時ごろ、島尻漁港北約1・5㌔の海上で漁船(1・45㌧)が機関故障のため航行不能となり漂流した。同船船長が家族に連絡、家族が118番通報した。
通報を受けた海保は、海上保安協力員の伊佐さんに救助を要請。伊佐さんは、邊土名さんを出港の調整をして現場に向かわせ、漂流していた漁船を発見、えい航して島尻漁港に入港させた。一人で乗っていた代の船長にけがはなかった。
感謝状の贈呈式が同署で行われ、山本署長は「協力員と海保が、連携して取り組む関係を築き上げ、海難事故が起きた場合に、救助できる体制を維持していきたい」と語った。
伊佐さんは「これからも海の安全、安心に貢献できるよう努力していきたい」、邊土名さんは「周辺海域は熟知している。海保の指示と英断が良かった」とそれぞれ話した。