亀濱さんにスポーツ功労賞/宮古体協スポーツ振興表彰式
3種目世界新たたえ/長浜会長 「感動と勇気与えた」
県や全国大会で上位入賞した個人やチーム、活躍した選手を育てた指導者らを表彰する2016年宮古スポーツ振興表彰式(主催・宮古島市体育協会)が10日、北小体育館で行われた。陸上の第36回全日本マスターズ選手権で3種目で世界新記録を樹立した亀濱敏夫さん(90)には、スポーツ功労者賞が贈られた。長浜博文会長は「選手の活躍は私たちに夢と感動、そしてやればできるという勇気を与えた」とたたえた。
表彰されたのは▽優秀競技者賞28人▽優秀チーム賞9チーム▽優秀指導者賞7人▽スポーツ功労者賞1人-。
スポーツ功労者賞に輝いた亀濱さんは、昨年の全日本マスターズ選手権M90(90~94歳)クラスの400㍍、800㍍、1500㍍に出場し、それぞれ世界新記録を達成。大会の最優秀選手にも選ばれた。
この日の表彰式には、中学生や高校生たちと一緒に参加。スーツ姿の若々しい亀濱さんは、背筋をピンと伸ばした姿勢で賞状を受け取り、会場から大きな拍手をもらった。
長浜会長はあいさつで、亀濱さんが定年退職後、ウオーキングやソフトテニス、陸上競技に取り組んできたことを紹介。「トレーニングを続ければ、大きな目標が達成できることを教えてくれた」と称賛した。
その上で、中高生たちに「スポーツの持つ力を信じ、トレーニングに取り組んでほしい」と呼び掛け。2020年の東京オリンピックを挙げ「皆さんの奮闘に期待している」と述べた。
受賞者を代表して第70回九州陸上競技選手権大会走り高跳びで2㍍02で優勝した友利響平さん(宮総実)は「目標を達成した時に、自分に感動することができ、それが次の目標につながる。これからは自分が感動するだけでなく、支えてくれている周囲の人たちにも感動を与えられるような選手になろう」と呼び掛けた。
下地敏彦市長(代読・長濱政治副市長)、市議会の棚原芳樹議長がそれぞれ祝辞を述べた。