季語を入れて五、七、五/子ども俳句吟行会
感じた「春」を表現/おおばさん(南小1年)ら特選
2016春季「子ども俳句吟行会」(主催・宮古ジュニア俳句育成会)が13日、平良のカママ嶺公園で行われ、30人の子供たちが晴天の下で心地よい春風を受けながら思い思いの俳句を詠んで、感性豊かな作品を完成させた。俳句誌「円虹」主宰の山田佳乃さんが審査し、おおばみさきさん(南小1年)ら5人が特選に輝いた。
吟行会は、俳句づくりを通して自然に親しみ、子供たちの感性を育むことを目的に開催している。
開会式の後、子供たちは紙と鉛筆を手に歩き、心地よい春風を受けながら、広がる景色や花木、高台からの街並みを見ながら感じた思いを詠んだ。
子供たちは、「五・七・五」と指折り数えながら、思いついた季語を詠み込み、オリジナルの作品を完成させた。
山田さんによる審査の結果、特選5句、入選10句が選ばれた。
「春の雲ガジュマルの木にひと休み」の作品で、特選に入った福家愛音さん(南小4年)は「遠くにある雲がガジュマルの木に休んでいるように見えたので作品にした。俳句はとても楽しいの特選になりうれしい」と感想を述べた。
育成会の伊志嶺亮会長は「きょうはとてもよい天気に恵まれ、素晴らしい作品がたくさん生まれた。夏にも開催するのでしっかり勉強して参加してほしい」と呼び掛けた。
審査した山田さんは「皆さんの俳句は素晴らしい作品ばかりで本当に驚いた。きょうはとても楽しい時間を過ごせた。夏にも開催するのでまた楽しい作品を完成させてほしい」と述べた。
特選、入選の受賞者と作品は次の通り。
【特選】おおばみさき(南小1年)「きこえたよおはながうたうはるのうた」▽くりまひなた(同2年)「たのしみはバレンタインのチョコづくり」▽金城めぐみ(城辺小2年)「春の日にせなかをあわせたまつの木に」▽砂川美咲(西城小3年)「春日か ぽつんとさいてる花黄色」▽福家愛音(南小4年)「春の雲ガジュマルの木にひと休み」
【入選】ともすエバンズ(ビクトリア幼稚園)「たんぽぽをおそとになげたおおきいかぜ」▽伊波かな乃(馬場保育園)「せつぶんだパラッパラッパラッとまめがとぶ」▽すなかわえりか(久松小1年)「たんぽぽがおひさまみたいにあかるいな」▽伊波きよら(城辺小2年)「ねこのこいあいをささやく空の下」▽国仲明嬉(南小4年)「春風に強くおされて走っちゃう」▽中元蓮音(下地小4年)「春の空いろんな雲が見えている」▽西里志織(久松小4年)「春風が耳元をゆくさらさらと」▽瑞慶覧琉華(南小6年)「春の風かみの毛ゆらすばさばさと」▽砂川詩奈(南小6年)「春の風木の葉をゆらしさそってる」▽新城佑依(平良中1年)「踏まれても日を求め強くスミレの花」