民間主導で組織結成へ/藤枝市と交流促進
下地市長、取り組み歓迎
宮古島産の海ブドウを静岡県駿河湾の海洋深層水で中間養生し、出荷した商品が好評を博している西光エンジニアリング(同藤枝市)の岡村邦康代表と市内の海ぶどう本舗「やす家」の宮國泰男代表らが15日、市役所平良庁舎に下地敏彦市長を訪ね、両市間の経済交流を含めた裾野の広い交流を図るために民間主導での組織結成に向けて、現在準備を進めていることを報告した。
報告を受けた下地市長は「交流促進には、民間が自ら具体的に動いてくれることが一番良い。藤枝市側から来てもらうのであれば、宮古島市としても地域活性化事業などで予算化し、藤枝を訪問してさらに交流を深めたい」と理解を示した。
2011年に両市は姉妹・友好都市を提携。これまでの訪問交流は、観光が主な目的だったが今回は、裾野の広い本格的な交流を目指して、経済などの交流を促進する「藤枝と宮古島の交流を進める会」の設立を目指している。
会の設置と、交流の具体的な内容を検討することを目的に、今月29日には22人の会員が宮古島を訪問し、第1回目の視察・交流会を開催する。
今後の事業計画としては、すでに両市間で取り引きをしている会社、商店または各種団体に呼び掛けて基本構成員を募るほか、市民会員を募集し、会員には交流産品購入の際の特典を設けることなどを検討している。
そのほかにも、青少年交流として、実業高校間の物産展を通した交流支援や、サッカーやバスケットボールの強豪校を藤枝市から招いた交流なども進めていくとしている。