仲地、亀川、狩俣さんらを表彰/教育を語る市民大会
模範、功労の功績たたえる/学力向上推進実践報告も
2015年度市の教育を語る市民大会(主催・市教育委員会、共催・市)が「市教育の日」に当たる2月第3日曜日の21日にマティダ市民劇場で開かれた。「教育の日表彰」が行われ、模範生徒に選ばれた福嶺中学校3年の仲地楓華さん、教育功労者に選ばれた東小学校の亀川はるみ教諭と宮古高校PTAの狩俣勝紀会長に賞状が贈られたほか、学力向上推進の実践報告、元プロ陸上選手の為末大氏による基調講演が行われた。
仲地さんは陸上競技での県大会1位や全国大会出場などの功績、亀川教諭は学力向上推進担当主任として15年度の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の5教科すべてで県・全国平均を上回る結果を引き出したこと、狩俣会長は02年からPTA活動をスタートさせ、活動を通して子供たちの健全育成に尽力している点が評価された。
3人は市教育委員会の佐平博昭委員長から賞状を受け取った。仲地さんは「賞をもらえたのは私一人ではなく先生や両親のおかげ。みんなに感謝して、高校生になっても活躍したい」、亀川教諭は「ほかの先生たちと一緒に頑張ってきた。私一人だけでなく全職員でもらった賞だと思っている」、狩俣会長は「表彰の場に立って改めて賞の大きさを感じた。とてもありがたいこと」とれぞれ語った。
実践報告では市教育委員会学校教育課の下地辰彦指導主事が15年度の学力向上推進の取り組み内容や、全国学力テストの結果などを報告。成果として、全国学力テストの平均正答率が小学校ではほぼ全国水準となっていて、中学校でも全国との差が縮まっていることなど、課題としては正答率30%未満や無回答の児童生徒への対応などを挙げた。
宮國博教育長は主催者あいさつの中で、市の教育に関する重要課題として①学力向上の取り組み②教育研究所の充実③子育て支援の拡充④教育関連施設の整理と機能の充実⑤学校規模適正化-の5点を挙げ、「重要課題遂行に向けて、市民の皆さんにはっきりと課題を提示し、解決に向けて見える形で教育行政を進めていきたい」と抱負を語った。