伊志嶺、ロッテが1位指名/ドラフト会議
宮國は巨人が2位指名
2010年プロ野球新人選手選択(ドラフト)会議が28日、東京都内のホテルで行われた。宮古島市出身で外野手の伊志嶺翔大=東海大4年=はロッテに1位指名された。宮古出身者の指名は1997年の平良幸一(西武入団)以来だが、1位指名は初めて。伊志嶺は「うれしい。きょうからが勝負だという気持ち」と話し、プロ野球人生をスタートさせる決意を示した。両親が同市出身で投手の宮國椋丞=糸満高3年=は巨人が2位で指名した。「ジャイアンツの期待に応えられるよう頑張る」と語った。
伊志嶺は同市下里の出身。南小、平良中を経て沖縄尚学に進学した。同校では2年時に春夏連続で甲子園に出場している。卒業後は東海大に進学、2年春から左翼でレギュラーを獲得して複数回ベストナインを受賞、4年の全日本大学選手権では首位打者に輝き準優勝に貢献した。世界大学野球選手権では銅メダルに輝いた日本代表の主将を務めた。
右投げ右打ち。走攻守そろった選手で、特に50㍍5秒7の俊足にと強肩を兼ね備えた堅実な外野守備に関して評価が高い。
1位指名を受けて伊志嶺は同大での記者会見で「うれしい」と喜びを表現。ロッテの印象は、「チームワークがあり打撃がいい。大学の先輩の大松さんを尊敬している」とした上で俊足で鳴らした西村監督の現役時代を目標に掲げた。
世界大学野球選手権でともに戦い、同じく1位指名された早稲田大の斎藤佑樹や大石達也について「プロで切磋琢磨して自分たちを高めたい」と語った。
宮國は高嶺小、高嶺中を経て糸満高校に入学。身長185㌢の長身を生かしたしなやかな投球は内外から注目を集めていた。
巨人の2位指名を受けて糸満高校で記者会見に臨んだ宮國は「この順位で指名されたことに驚いた反面、うれしい」と話した。「伝統あるチームに入団できる。ジャイアンツの期待に応えるためにも体力を強化し素晴らしい選手になりたい。最終的な目標は日本を代表する選手です」と力強く語った。
「1位指名はすごいこと」/下地市長
プロの球団に1位指名されたことはすごい。彼の実力が認められたと思う。プロの世界でも一生懸命頑張ってほしい。宮古島の子どもたちにも「やればできる」ということを見せてくれた。宮古島の球児たちが目指す甲子園出場に向けても大きな励みになる。