3・11で鎮魂セレモニー/市民集い支援ソング合唱
東日本大震災から5年目となる11日、全国で被災者の鎮魂と復興を願うセレモニーが行われた。宮古島でも市民が集い復興支援ソングを合唱し、鎮魂と復興への祈りを捧げた。
東日本大震災が発生した3月11日に合わせたこのセレモニーは、全国各地で同時開催されているもので今年で5回目。
宮古地区でも昨年から実施されており、今年の会場となった伊良部佐和田のホテルには市民ら30人が集った。
北海道から沖縄まで、全国16カ所で震災の発生した午後2時46分にあわせて行われたセレモニーは、全員が被災地の方向を向いて黙とう後、ピアノ伴奏にあわせて「ふるさと」、そして復興支援ソングの「花は咲く」を祈りを込めつつ合唱した。
震災後、福島から宮古島に避難し、セレモニーに参加した鎌田昭三さんは「5年経っても現状は変わらない。果たして戻れるのか。むしろ退化しているように思える。地域によって復興の度合いに格差が生じており、現状を思うと安易に復興という言葉さえ使えない。あえて言えば100年はかかるかな」と厳しい復興の現状にやるせなさを示しつつも、心からの復興を願っていた。