陸上の基礎や技術指導/県身障者陸協主催
世界マスターズ金の譜久里氏
健常者と障害者が一緒に陸上競技の基礎や技術などを学ぶ「MIX陸上クリニック宮古島」(主催・県身体障害者陸上競技協会)が19日、市総合体育館で開かれた。中学、高校生約30人と義足の男性1人が参加し、2015年世界マスターズ大会400㍍リレー金メダリストの譜久里武氏らから指導を受けた。
同クリニックでは譜久里氏のほか、譜久里氏が代表を務める地域総合陸上スポーツクラブ「アスリート工房」のコーチスタッフと、今年の名古屋ウィメンズマラソンの車いす大会で2位に入賞した喜納翼氏が指導に当たった。
譜久里氏は短距離を速く走るための足の動かし方として、片足が地面に接地する時にはもう一方の足の膝がすでに前へ出ている状態でなければならないと説明。腕振りは、スタート時には大きく振って勢いをつけ、スピードが出てからはコンパクトに振るようアドバイスした。
さまざまある練習メニューを行う時、その練習の意味、狙いを知っておくことが重要と指摘する譜久里氏。「一つ一つのメニューに意味がある。漠然と取り組むのではなく目的を知って取り組むことで速い走りにつながる」と語った。
クリニックの後半は短距離と跳躍のチームに分かれ指導が行われた。
同クリニックは当初、市陸上競技場での開催を予定していたが、雨天のため会場を変更して実施された。
きょう20日は市社会福祉協議会で午前11時から、譜久里氏や喜納氏らがパネラーを務め、地域スポーツ活動の取り組みをテーマに意見を交わすワークショップが開かれる。