平良さん(砂川中2年)全国最高賞/伝統的工芸月間作文コンクール
砂川さん(城辺中2年)が3位/平安山さん(城辺中2年)も受賞し宮古勢活躍
第27回伝統的工芸月間作文コンクールの全国賞入賞者がこのほど発表され、平良彩華さん(砂川中2年)の「未来への宝物」が、最高賞の経済産業大臣賞に輝いた。砂川佳那依さん(城辺中2年)が3位にあたる同月間推進会議議長賞に、平安山梨紗さん(同)が沖縄総合事務局長賞を受賞するなど宮古勢が活躍。3人とも宮古上布を題材に取り上げ、「未来につなぎたい」と伝統継承を訴えた。
平良さんは「宮古上布は島の自然と作り手たちの技と思いが生み出す、この島にしかない未来への宝物」と表現。自宅で製織する母・享子さんの姿や、宮古上布の歴史と現状を細やかに描写し、伝統継承への固い意思を書きつづった。
受賞については「実感はなかったが祖母が泣いて喜ぶなど周りの反応を見て、段々うれしくなった。宮古上布の大切さを全国に伝えたい」と語った。同作品は沖縄県知事賞も受賞している。
3位の砂川さんは「宮古上布の原点」と題して、苧麻(ブー)績みの体験で感じたことを、みずみずしい感性で表現した。「受賞は最初、信じられなかった。今はすごくうれしい。取材したおばあちゃんに報告したい」と話した。
平安山さんの作品名は「宮古上布の源流」。その歴史や工程などを的確にまとめ、「続いていくためには、知る機会を増やしていく必要がある」と警鐘を鳴らした。
平良さんと砂川さんの2人は、11月3日に山口県で行われる同月間全国大会記念式典に招かれ、表彰式に参加。平良さんは受賞作文を朗読する。