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社会・全般
2016年4月10日(日)9:04

巡視船が防波堤に衝突/平良港沖

海上保安官15人が重軽傷


平良港に入港した船首部分を大きく破損した巡視船「のばる」=9日午後4時、平良港

平良港に入港した船首部分を大きく破損した巡視船「のばる」=9日午後4時、平良港

 8日午後9時ごろ、宮古島海上保安署(久留利彦署長)所属の巡視船「のばる」(195㌧、坂田修船長)が、平良港下崎北防波堤突端付近に衝突する事故が発生した。乗船していた海上保安官15人のうち3人が骨折または骨折の疑い、12人が打撲または捻挫の重軽傷を負った。命に別状はない。

 「のばる」は9日午後0時30分ごろ、自然に防波堤から離れ、タグボートにえい航され午後3時45分ごろ、平良港第4埠頭(ふとう)に入港した。

 衝突現場は下崎北防波堤灯台から東北東約100㍍の位置。大きく破損した船首部分から船内への少量の浸水はあるものの、油漏れはないという。事故発生当時(8日午後10時30分ごろ)の気象状況は曇り、南の風7㍍で波も低く、視程は良好だった。「のばる」は任務を終え、平良港に向かっていた。

 同巡視船から通報を受けた宮古島海上保安署は巡視船「みやこ」と巡視艇「なつづき」を派遣し、両船に搭載されているゴムボートでけが人を搬送した。

 同署は事故原因等について詳細な調査を進める。


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