羽路、池城君が初優勝/本社杯少年少女将棋大会
32人が盤上で頭脳戦
第20回宮古毎日新聞社杯争奪「全宮古少年少女将棋大会」(主催・宮古毎日新聞社、主管・宮古将棋クラブ「将龍会」)が24日、市中央公民館で行われた。2部門に合わせて32人が参加。各々が盤上の動きを読んで慎重に駒を指し、熱い頭脳戦を展開した結果、小学生の部は羽路元喜(げんき)君(砂川小6年)が初優勝を果たし、中高生の部は池城健斗君(宮古高校3年)が初優勝を飾った。
大会は、日本古来の伝統文化「将棋」を通して、健全な精神と豊かな人間形成を図るとともに、将棋の底辺拡大を目的に開催し、今年は20年の節目を迎えた。今大会には、小学生の部に20人、中高生の部に12人が参加した。
開会式で、主催者を代表して宮古毎日新聞社の平良覚社長は「おかげさまで大会も節目の20年の歴史を迎えることができた。将棋を始める時には『よろしくお願いします』、終わりには『ありがとうございました』と、礼儀正しく大きな声で相手に伝えてください」と述べた。
その上で「この機会をチャンスに親しい友達になって今後の学校生活を有意義に過ごしてください」と激励し、将龍会の平出雅也会長、友利克成事務局長に感謝の意を表した。
次いで友利事務局長が、将棋のルールを説明した。「二歩、打ち歩詰め、行き場のない場所に打つ、動かすなどは禁じ手なので、禁じらている指し手をする人は負けとなる」と注意を促した。
2部門に分かれ、対局開始。子供たちは、真剣な表情で考え抜いた一手を指した。静かな熱い頭脳戦の中で、一人ひとりの戦略が繰り広げられていた。終局後、互いに思いやりの言葉を交わしていた。
会場には父母らが訪れ、子供たちの一戦一戦の対局を観戦していた。
表彰式で、友利事務局長は「詰め将棋で上達し、レベルアップで次の大会も参加してください」と講評した。
羽路君は「2回目の参加で初優勝できて、とてもうれしい。決勝の時は強い相手だったので、負けそうになった時もあった」と大会を振り返った。池城君は「対局相手はみんな強かった。過去に小学生の部で優勝したことがあるので、中高生の部でも優勝できて良かった」と笑顔で感想を話した。
初めて参加した亀山祐太朗君(伊良部小2年)は「また来年も挑戦したい」と意欲を見せた。
結果は次の通り。
【小学生の部】優勝=羽路元喜(砂川小6年)▽2位=上地拓真(下地小5年)▽3位=洲鎌芭琉(同6年)
【中高生の部】優勝=池城健斗(宮古高校3年)▽2位=仲地凌英(宮古総合実業高校2年)▽3位=大城陽太(下地中1年)