がんずううやき
2016年4月28日(木)9:01
【がんずううやき】與那嶺貞次さん(84歳)/(伊良部字前里添)
「パラオが懐かしい」
「約40年前、南方カツオ漁業で最初に渡ったのがパラオだった。現地の人々と日本語で会話し、楽しかった」と懐かしむ。
與那嶺さんは1979(昭和54)年4月、国際協力事業団に採用され、ミクロネシア漁業開発プロジェクトの船長兼漁労長として活躍した。1年後、功績が高く評価され感謝状が贈られた。今なお自慢の感謝状を大事にし、部屋の壁に飾ってある。
與那嶺さんはパラオをきっかけに南方カツオ漁業でがむしゃらに働く。年収700万~800万円。二十歳前の三男・正幸さんが手伝うようになった。正幸さんの年収は約500万円。2人の収入を合わせ、鉄筋コンクリート造り2階建ての家を新築した。
與那嶺さんは「立派な新しい家ができた時は、家族全員がとても喜んでいたので、非常にうれしかった」と声を弾ませる。
佐良浜のアギヤー(追い込み漁)でも働いた。下船後は、キビ生産に情熱を傾けた。
子供8人、孫19人、ひ孫21人。
1931(昭和6)年12月10日生まれ