臨時会での説明見送る
市議会「緊急動議」を否決
市議会(棚原芳樹議長)の臨時会が3日、市議会議場で行われ、沖縄防衛局から宮古島市に提出された陸上自衛隊駐屯地建設事業計画の協議書に伴い、これまでの下地敏彦市長の対応や一連の事務手続きについて市長本人の説明を求める緊急動議が國仲昌二市議から提出されたが、与党の賛同を得られず賛成少数で否決された。
提出された緊急動議に賛成の意思を示したのは、國仲氏のほか、新城元吉氏、上里樹氏と21世紀新風会(新里聡氏、前里光恵氏、池間豊氏、下地智氏、山里雅彦氏)の合計8人。
議場では、この動議の内容を、この日の日程に追加して直ちに議題とすることを、挙手により採決した結果、賛成少数で否決された。
この協議書をめぐる一連の問題では、沖縄防衛局が示した協議書について「ノー」の判断を下した地下水審議会学術部会の報告に対し、下地市長と長濱政治副市長が連名で同部会に修正を依頼していたことが報道され、大きな問題に発展している。
こうした状況を受けて、野党議員らは「市民の関心が高い。市長は早期に説明責任を果たすべき」と主張。
この訴えに対して、与党側はこれまで「緊急性がない」などを理由に、6月定例会(14日開会予定)の一般質問での対応が望ましいとの見解を示している。