山入端さん功績章受賞/宮古島海保潜水士
海上保安庁が表彰
宮古島海上保安署(久留利彦署長)所属の潜水指定船「なつづき」に、機関士補・潜水士として勤務している、山入端幹1等海上保安士がこのほど、海上保安庁長官から海上保安功績章(全国表彰)を受賞した。2009年に潜水士となり7年目。強い使命感と情熱をもって困難な任務を遂行してきたことが評価された。
山入端さんは「この表彰を機に初心、基本に立ち返り、最後まであきらめない気持ちで、救難業務に携わっていきたい」と、決意を新たにした。
「最前線で人命救助がしたい」との強い思いで潜水士になった。
「なつづき」は今年4月、宮古島海上保安署に配置された。これまで同署には潜水士が配置されていなかった。山入端さんは「なつづき」に乗船している4人の潜水士のリーダー。後輩の育成にも取り組んでいる。
後輩には「周囲の協力があって初めて潜水士は活躍できる。広い視野を持ち、周囲への気配りを忘れずに業務をしてほしい」と伝えたい。
今後、消防や民間のダイバーとの連携強化のための合同訓練や、観光客に人気のビーチの潮流調査なども実施していく予定。
受賞について久留署長は「潜水士の業務はかなり過酷な業務。自らの安全を確保しながら、要救助者を助けるという、高度な使命を帯びている。今回の受賞は長年の実績に対する表彰。多くの人たちを救助し、けが無くここまでやってこられたことは、素晴らしいこと」と、受賞をたたえた。
山入端 幹(やまには・もとき)1983(昭和58)年8月12日生まれ。32歳。沖縄県南城市出身。海上保安学校卒。2008年に巡視艇「なつづき」勤務。09年巡視船「くだか」勤務。同年10月潜水士となる。12年4月から巡視艇「なつづき」の機関士補・潜水士。趣味はロードバイク。