苧麻を植え付ける/福嶺小の児童
紙すき体験楽しみ
福嶺小学校(島尻政俊校長)の「2016年度苧麻紙漉(す)き体験学習」として、苧麻の植え付け作業が10日、同校で行われた。
植え付け作業には、4~6年生の児童12人が参加。琉球大学教育部講師の仲間伸恵さんと宮古苧麻績(ぶーん)み保存会のメンバー3人の指導を受けながら、校舎裏の花壇に苧麻の苗を植え付けた。
児童に対して、仲間さんは「苧麻は宮古上布の糸にも活用される宮古島にとって大切な植物。今回の学習を通して多くのことを学んでほしい」と呼び掛けた。
植え付け作業を終えた菊野麦さん(5年)は「植え付けの作業はとても楽しかった。去年も植え付けから苧麻紙作りまで体験したが、今回は大きな苧麻紙作りに挑戦してみたい」と笑顔で話した。
今後は、7月中旬に生えてきた苧麻の刈り捨て作業、さらに9月中旬~11月下旬にかけては苧麻を刈り取り、繊維を取り出す作業が行われ、来年1~2月ごろにはためておいた繊維を使った紙すきの作業を予定している。
この取り組みは、島の子供たちが宮古の大切な素材である苧麻に触れながら、自分たちの歴史や自然環境、生活文化や素晴らしい手仕事について学び、豊かな創造力を育むことを目的に毎年行われている。