「方言は民謡で覚えよう」
平良中で方言教室/邊土名清志さんが講話
平良中学校で14日、方言教室があった。講師で農家の邊土名清志さんが、民謡の歌詞を活用しながら宮古方言の魅力を語った。
総合的な学習の時間を活用して開かれた。対象は1年生。邊土名さんは宮古方言の美しさと、民謡の歌詞に込められた意味を紹介しながら話を進めた。
方言で行うあいさつの方法を紹介し、「あいさつは笑顔で」と助言。「あいさつはコミュニケーションの始まりであり、そのためにあいさつがある。とても大切なこと」と話した。
宮古民謡を弾き語りながら、「笑顔でいる人には手をあげない」という方言を披露。ここでも「いつも笑顔でいることが大切。意識してほしい」とあいさつと笑顔の重要性を説いた。
講話の後は、生徒の質問タイム。男子生徒が「方言はどれぐらいで覚えられるでしょうか」と聞くと、邊土名さんは「一番早いのは民謡で覚えること。1年ぐらいで身に付くのではないかと思う」と答えた。
そのほか、「三線は何歳のときに覚えたの?」「どれぐらいの曲を弾けるのですか?」などと質問。邊土名さんは質問の一つ一つに丁寧に答え、「皆さんも民謡を覚えて次の世代に伝承してほしい」と期待した。
最後に島尻梨穂さんがあいさつし、「きょうの講演を聞いて、おじいちゃんやおばあちゃんが話す言葉の意味を知りたくなった」と話し、感謝を込めた。