社会・全般
2016年6月24日(金)9:06
戦没者のみ霊慰め/伊良部で地域慰霊祭
沖縄戦の終結から71年目を迎える「慰霊の日」の23日、伊良部前里添の出原川(でばるかー)に建立されている慰霊之塔前では伊良部地域戦没者慰霊祭(主催・同祭実行委員会)が執り行われた。遺族や親せきの関係者らが参列し、戦没者のみ霊を慰め、世界の恒久平和を願った。来年以降の慰霊祭開催の継続を確認した。
全員で1分間の黙とうを捧げた後、一人一人が焼香した。
伊良部地域遺族会の仲間恵義前会長は「慰霊之碑に刻まれているのは330人余りだが、本当は500人余りいたと思う。これからも伊良部のために、国のために一生懸命働いた戦没者たちを弔っていきたい」と述べた。
伊良部地域づくり協議会の比嘉臣雄会長は「伊良部のために、国のために一生懸命尽くした戦没者を、みんなで集まって慰霊するのは当然のことだ。伊良部で慰霊祭を行わないと、戦没者のみ霊は浮かばれない。来年はきょう集まった人数の倍以上が集まり、慰霊祭をしましょう」と呼び掛けた。
伊良部の慰霊之塔は1963(昭和38)年に建立され、今年で53年。