心の病に正しい理解を/精神保健福祉普及月間
平良庁舎で作品展
2010年度宮古地区精神保健福祉普及月間作品展が1日から市役所平良庁舎1階ロビーでスタートした。同日午後1時からオープニングセレモニーが行われ、同月間実行委員会の松川英文委員長や市障がい福祉課の来間弘子課長、当事者家族会「みどりの会」の平良清栄会長らがテープカットを行った。
心の病への正しい理解を深めることを目的とした月間で、宮古地区では「築こうよ僕らの未来 咲かそうよ心に花を」をスローガンとしている。作品展は5日正午までで、市内の病院や福祉施設計7施設の利用者が制作した手工芸や絵画、木工陶芸品など約140点が展示されている。
セレモニーでは松川委員長が「多くの市民に来場いただき当事者の日ごろの活動に触れてもらい、精神障害の正しい理解の広がりにつながることを願っている」とあいさつ。来間課長は「創作した作品を発表する場を設けることで創作活動を支援し創作意欲を向上させる。当事者の日ごろの活動に接して下さい」と呼び掛けた。
宮古病院の安谷屋正明院長と真喜屋精神・神経医院の真喜屋浩院長による激励のあいさつに続き、「みどりの会」の平良会長が、病に対する偏見などからつらい思いをしている家族がいる実情を訴え、「地域住民は精神障害に対し正しい理解を深め、生まれた以上は同じ平等な人間として肩を並べて地域でともに生活できるようになってほしい」との思いを語った。
同月間関連行事として今月23日午前11時から同3時には、市中央公民館大ホールで「こころの健康フェスタ」を開催。舞台発表や講演会、展示即売、パネル展などが行われる。