「ブルーライン」整備検討へ/宮古島市
サイクリング推奨ルート
宮古島市は、車道にサイクリングの推奨ルートを明示する「ブルーライン」の整備を検討する方針だ。宮古島を訪れる観光客に、自転車で島の風景をより楽しんでもらうことなどが目的。エコな健康志向の乗り物としてブームになっている自転車を通して、エコアイランド宮古島を内外に発信する狙いもある。近く実行委を設置し、県にも取り組みを後押ししてもらう考え。
ネットショッピングなどのインターネットサービスを運営している楽天(東京都、三木谷浩史社長)が4月に発表した「自転車旅のススメ!サイクリストに人気の旅行先ランキング」で、宮古島・伊良部島エリアが9位に入るなど、全長3540㍍の無料で渡れる日本一長い橋がサイクリストの注目を集めていることも背景にある。
ブルーライン設置については、30日に市役所平良庁舎で行われた下地敏彦市長と伊良皆光夫多良間村長が出席した「宮古市村長会議」で明らかになった。
8月4日に多良間村で行われる「2016年度宮古管内県出先機関と宮古圏域市村(宮古島市、多良間村)との意見交換会」で、宮古島市が新規事業として提案する予定だ。
伊良部大橋では、今年に入って、台湾からのクルーズ船乗客が集団で自転車をこいで渡る光景が見られるなど、海外のサイクリストの間でも人気の的となっている。
そのほか、県の出先機関に要望する事項は宮古島市が▽流木対策▽家畜伝染病予防法に基づく動物検疫上の早期指定港化および水際防疫対策の強化▽宮古空港横断トンネル整備▽子供の貧困対策-など新規と継続合わせて11件。
多良間村は▽畜産振興▽農業農村整備事業の推進▽離島における産業廃棄物の処理-など計5件。