支持固めに全力
三日攻防で選挙戦過熱
7月10日投開票の第24回参院選は7日、三日攻防に突入した。沖縄選挙区(改選1)に立候補している3候補は支持固めに全力。終盤の情勢を占う無党派層への政策浸透も図った。投票日に向けて、選挙戦は最後の追い込みに入った。
沖縄選挙区に立候補しているのは新人で幸福実現党県本部副代表の金城竜郎氏(52)、現職で3期目を目指す沖縄担当相の島尻安伊子氏(51)=自民公認、公明、おおさか維新推薦=、無所属新人で元宜野湾市長の伊波洋一氏(64)。
金城氏は「自分の国は自分で守る」という国家の構築を掲げる。米軍普天間飛行場の辺野古移設を推進、宮古島への陸自配備に対しては賛成の立場だ。そのほか消費税の減税、マイナンバー制度の見直しなどを訴えている。
島尻氏は、普天間飛行場の危険性除去を理由に「辺野古を含めたあらゆる選択肢を排除しない」とのスタンスだ。待機児童の解消や教育費負担の大幅軽減、国際医療拠点の整備、離島苦の解消、中小企業のビジネスチャンス拡大などを重要政策に掲げている。
伊波氏は普天間飛行場の閉鎖・撤去および辺野古移設に反対の立場。宮古島への陸自配備計画にも反対の姿勢だ。日米地位協定の抜本的な見直しほか、返済のいらない奨学金制度の実現、最低賃金1000円以上、環太平洋連携協定(TPP)にも反対している。
三日攻防に突入した7日、宮古地区においても3陣営による選挙戦が展開されているが、今ひとつ盛り上がりに欠けるのが現状だ。
それぞれ有権者の関心を高めようと精力的な運動を展開。法定ビラの配布や街宣車両活動で候補者の人柄や政策を訴えているが、浸透度は未知数だ。