「宮古人はどこから来た?」/久松小
善元さん(元琉大講師)が公開授業
久松小学校(亀川典子校長)で7日、5年生46人を対象にした公開授業が行われた。元琉球大学教育学部講師の善元幸夫さんが「宮古のふるさと発見ー宮古人はどこからきてどこに行くのかー」と題して行った。善元さんは「今分かっていることで、宮古では(上野豊原のピンザアブ洞穴で)2万5000年前の人骨が発見されており、その年代には人が住んでいた」と説明した。児童たちは、興味津々の様子で聞き入っていた。
善元さんは「沖縄では5年に一度開かれる世界ウチナーンチュ大会があり、今年開催されることになっている。現在の沖縄人口は約140万人で、今海外には約40万人の沖縄人がいるとされている。いろんな国で活躍している」と述べ、沖縄県民としての誇りを示唆した。
市教育委員会文化財係の久貝弥嗣さんがゲストティーチャーで招かれた。善元さんは、考古学に詳しい久貝さんから事前に教えを受けて授業に活用した。
善元さんは「宮古の人はどこから来たのか。フィリピンから来たという考えがある」と話した。
かつて城辺浦底遺跡(1800~2500年前)から出土したシャコガイ製貝斧は、先史時代のフィリピンのバラワン島から出土した貝斧と酷使している。同遺跡は、日本の縄文時代晩期~弥生時代に相当する遺跡とされる。
久貝さんは、考古学の世界から見える宮古の古い時代を、児童たちに関心を持たせるように面白く説明した。