情報共有、技術向上目指す/県認知症疾患医療セ
第1回連携協議会を開催
県認知症疾患医療センター(竹井太センター長)は9日、医療と介護関係者による認知症に関する情報の共有やスキルアップなどを目的とする認知症疾患医療連携協議会の第1回を県宮古合同庁舎講堂で開催した。宮古地区で医療、介護に従事する約60人が参加し、認知症疾患医療センターの役割や事業内容について説明を聞いた。
県認知症疾患医療センターは、センター長の竹井氏が院長を務める、うむやすみゃあす・ん診療所が県から6月1日付で指定を受けた。診療所が同センターに指定されたのは今回が全国で初となる。
センターの役割は認知症に関する専門的な相談や診断、治療を行うとともに、地域での認知症疾患の保健医療水準の向上のために地域保健医療や介護関係者らとの連携を強化し、関係者のスキルアップにつながる研修や情報提供を行うことなど。協議会の開催も同センターが行わなければならない事業の一つとなっている。対象範囲は多良間村を含む宮古圏域。
開会あいさつで竹井センター長は、7、8年前から宮古島で認知症患者が増えていることに危機感を感じ、さまざまな取り組みを行ってきた中で今回、認知症疾患医療センターに指定されたことを説明。認知症患者が住みよい環境をつくるためには、宮古島オリジナルの認知症支援体制の確立と他職種連携がキーワードになるとの考えを示し、協力を呼び掛けた。
引き続き、中川浩センター長補佐がセンターの役割と事業内容を説明。センターの指定を受けた診療所が窓口となって専門医療相談を受けることや、治療は患者の主治医が担当することを基本とし、医療計画の作成はセンターが行うこと、スキルアップのための研修会を年4回(初年度は3回)、協議会を年2回開催することなどを紹介した。
説明後は9グループに分かれた参加者たちが自己紹介や情報交換などを行った。