地元企業の理解深める/新規高卒者対象合同説明会
ハローワークなど主催
2017年3月新規高校卒業予定者を対象とした宮古地区企業合同説明会(主催・宮古公共職業安定所、共催・宮古島市、宮古地区県立学校校長会)が11日、平良港ターミナルビル大研修室で開かれた。高校生約20人とその保護者らが、参加企業から事業内容や労働条件などについて説明を聞いた。
3者共催による開催は今回が初となった地域企業合同説明会は、昨年度、市内事業所から96人の求人があったものの就職したのは18人にとどまるなど、高卒就職者のうち宮古管内企業への就職者が少ない現状を踏まえ、高卒予定者に地元企業を理解してもらおうと開催された。
説明会にはホテルや農機具販売代理店、製造業、介護事業所など新規高卒予定者の採用計画がある9社が参加。高校生たちは各社のブースを回り、担当者から会社の特徴や仕事の内容、労働条件、福利厚生などについて説明を聞いた。
参加した男子生徒は「卒業後、島に残ろうかと思い参加した。職種はサービス業を希望している。いろいろな会社の話を聞けるこういう機会がもっとあるとうれしい」と語った。
宮古公共職業安定所(ハローワーク宮古)の照屋智統括職業指導官は「地元企業からせっかく求人をもらっても、宮古の子はなかなか島に残らず県外へ出てしまう。企業から若い人手が不足しているので、地元企業をPRする場を作ってほしいとの要望があったので、今回開催に至った。今回、参加できなかった高校生で島内での就職を希望している人は、学校を通じてハローワークに相談してほしい」と呼び掛けた。
説明会開催前には長濱政治副市長があいさつを行い、参加高校生に向け「宮古島は元気がある。自信と誇りを持って宮古で就職してほしい」と語った。