「まちの駅」連絡協発足へ/市場通り会が推進
住民主体で活性化目指す
宮古市場通り商店街振興組合(堀川政憲理事長)は、民間主導の「宮古島まちの駅ネットワーク」形成に向けて2日、「まちの駅とは」をテーマに市民対象の研修会を開いた。まちの駅は人と人の出会いと交流を促進するヒューマンネットワーク。同組合は今後、30人程度の賛同者を募り、来年4月には「宮古島まちの駅連絡協議会(仮称)」の発足を予定している。同協議会は宮古島の活性化を住民主体で盛り上げていくことや、総合的な宮古島の売り込みなどを狙いにする。
会員は同時に全国ネットワークにも登録され、ナビゲーションで紹介されるメリットもある。
研修会の講師はNPO地域交流センター琉球地域研究員の赤崎隆三郎さんが務めた。
赤崎さんは「人と人をつなぐ」がまちの駅のキーワードと強調。機能は「休憩」「案内」交流」「連携」などを備える必要があるという。
実例として市町村合併が推進された甘木・朝倉地方(福岡)における「焼酎の駅」や「花と緑の駅」などを紹介。人と情報が集まる所では、地域に根ざした資源であればビジネスチャンスに結び付くとした。
宮古島まちの駅ネットワークは、市町村合併前の4市町村におけるにぎわいの空間づくりを目指す取り組み。県内では、広域的なまちの駅ネットワークの成功事例はなく、宮古島は「離島の先進モデル」になるとしている。
同研修会は、全国商店街振興組合の助成による2010年度商店街実践活動事業の一環。押し花せんべいの商品化を目指す事業に次いで、第2段となった。
問い合わせは宮古市場通り商店街振興組合の堀川さん(携帯090・3196・1437)まで。