納期内納付率83.7%/16年度自動車税
前年度比べ1.6ポイント増/過去最高も県平均下回る
県宮古事務所県税課は22日、5月31日が期限だった2016年度自動車税の納期内納付状況を発表した。納付率は前年度より1・6ポイント上昇の83・7%で、過去最高を更新した。ただ、沖縄本島や八重山に比べて低く、県平均を下回っているのが現状だ。
対象車両は1万1855件で、うち9919件(税額にして3億2139万9000円)が期限内に納付した。
県税課は納付率上昇の要因として、「宮古圏域から他の市町村などへの転居者に対して、速やかな所在調査と再通知を行ったことや、納税者の理解が深まったのではないか」と分析している。
しかし、沖縄本島や八重山と比較すると、依然として低いことを指摘。「今後も多用な広報の強化により、コンビニエンスストアやクレジット納付の利用拡大を呼び掛けていきたい」としている。
納期内納付は、銀行や農協などの金融機関・その他を利用したのは52・6%(5217件)で半分以上を占めた。
コンビニ利用も年々増えており、今年度は35・7%(3545件)で、前年度に比べ1・5ポイント上昇した。
郵便局を利用したのは5・9%(581件)、クレジット利用は5・8%(576件)だった。
滞納処分について県税課は、督促状納付期限(6月27日)までに納付がなかった場合は、催告書の送付と並行して財産調査を行い、差し押さえを順次実施する。
差し押さえについては、自動車に限らず、給与の支給状況についての職場調査なども行い、給与などの債権差し押さえを重点的に実施する方針だ。
また、差し押さえ自動車の公売手続きのため、対象自動車のタイヤロックも実施する。
納期内に自動車税を納付しなかった場合は、年率9・1%(納期限の翌日から1カ月を経過する日までの期間については16年度は2・8%)の延滞金が加算される。