行雲流水
2016年7月26日(火)9:01
【行雲流水】(養護研究会)
人は誰でも、長生きして、快適に暮らしたいと思う。そのためには、幼少期から生涯にわたる正しい暮らしぶりが重要であることが、先週開催された沖縄県宮古地区養護教諭研究会(会長・仲宗根幸子)の研究会で如実に示された
▼養護教諭は、児童生徒の心身の健康の保持と増進をするための活動を行う。救急処置や教育相談、集団を対象とした保健指導等、その活動は多岐にわたる
▼その際、学校保健情報を把握することが肝要で、研究会ではパソコンを用いた情報の整理と活用について研修を深めた
▼次に、宮古島市健康増進課保健指導係の川平康子氏が、地域の健康問題について講話した。沖縄県は以前最長寿県であったが、特に男性の平均寿命は全国最下位に転落、なかでも宮古は最も低く、4人に1人以上が65歳未満で死亡している。糖尿病、心臓疾患、脳卒中の罹患者が多く、その要因のひとつである肥満率が高い。多飲酒者率が全国平均の6倍である。生徒の生活の乱れ(朝食抜き、遅い就寝)も指摘された
▼つづいて、永和歯科の方肇靖院長が講話を行った。氏は自ら撮影した児童生徒の口腔写真に斑状歯(白濁、斑状模様等)と思われる症例の多さに驚き、幼少期のフッ素洗口が原因(賛否あり)ではないかと疑う。一方で、正しく、丁寧に磨いて育った子の歯は自然の光沢を持ち、香るように美しいと、歯磨きの大切さを強調した
▼最後に、ルイ・アラゴンのことば「教えるとは希望を語ること」を引用、正しい生活習慣を指導することで、希望を語るよう、激励した。