役員改選請求が成立/池間漁協臨時総会
投票で賛成多数 新役員選任へ
池間漁協と宮古島漁協との合併問題をめぐり、池間漁協(仲間毅組合長)で推進派の役員と反対派の正組合員一部の対立が続く中、役員改選請求(リコール)の賛否を問う臨時総会が28日、池間公民館で開かれた。全正組合員29人による無記名投票の結果、賛成18票が反対11票を7票上回り、リコールは成立した。現役員は、来月18日に予定されている新たな役員選任に伴う臨時総会で新役員が決まった後、事務引き継ぎを新役員に行い正式に辞職する。
池間漁協の現役員は、理事が代表理事の仲間組合長を含めて5人、監事2人の計7人。リコールが成立しても業務がストップすることはない。今後、来月執行される役員選任に向け、合併の推進派と反対派の運動が活発になりそうだ。
池間漁協定款第29条の2「役員の改選請求」には「正組合員は、正組合員の5分の1以上の連署をもって、その代表者から役員の改選請求することができる」と明記されている。
正組合員で請求人の勝連見治代表ら8人は連署で今月13日、同漁協に役員改選の目的で臨時総会招集請求書を提出した。改選の理由は①独善的で不適切な組合運営がなされているため、組合に重大な支障が生じている②事業計画が遂行されていない③莫大な赤字決算による損失ーと挙げた。
総会は全正組合員29人中本人が25人、委任状4人の出席で成立した。
冒頭、仲間組合長は、弁明書を読み上げ「①については、具体的にどのような支障なのか不明」と指摘した。
また「②の事業については、池間漁協の平成年度業務報告書に記載されている通りである」と述べ、具体的な事業実績を語った。
さらに「③については、何をもって莫大な損失と言っているのか、不可解である。現執行部が損失を出したと言うことで不愉快を覚える」と訴え、赤字の原因は食堂経営、モズク加工事業にあるとして前執行部の責任を示唆した。
総会終了後、マスコミのインタビューに応じた仲間組合長は「致し方ない。厳粛に受け止める」と言葉少なめに語った。