「過去・現在・未来への絆」/琉大同窓会
創立60周年記念誌発刊
会員相互の親睦を図り母校の発展を寄与する目的で組織する「琉球大学同窓会」(会長・幸喜徳子沖縄石油ガス社長、会員約7万8000人)がこのほど、『琉球大学同窓会創立60周年記念誌』を発刊した。
幸喜会長と同会宮古支部の長濱幸男支部長(宮古島市史編さん委員)が30日、宮古毎日新聞社を訪れ、記念誌を寄贈した。幸喜会長は「過去から現在そして未来へと同窓の絆をつなぎ、母校と地域社会の発展にいささかなりとも寄与して参りたいと存じる」と決意を新たにしている。
同会は1954年に設立された。86年に同会宮古支部は同大学卒業生で本社元編集顧問の松原清吉氏らが中心になって立ち上げた。
記念誌には、幸喜会長の発刊あいさつ、大城肇学長、稲嶺恵一元県知事、沖縄県経営協会の安里昌利会長の祝辞がそれぞれ寄せられている。歴代役員などの写真も収録。第1部「本部・支部の活動状況」、第2部「60周年記念事業」、第3部「記念座談会」、第4部「同窓生からの寄稿文」、第5部「資料編」が収められている。
同事業の一環で、岸本正之顕彰碑を琉球大学構内「首里の杜」に建立した。除幕式には岸本正之氏と妻・多摩子氏が参加した。
岸本氏(名護市出身)は英文科5期卒で米国在住。日本航空で25年勤務を経て、2007年に「岸本ファミリー個人慈善基金」を創設。7億円を琉球大学同窓会に寄付した。
幸喜会長は「同窓会では、在学生に夜間、無料で教員採用試験対策講座を開いている。今年は教員採用試験に45人が合格した。宮古出身の学生たちも積極的に受講してください」とアピールした。
記念誌は、A4版、271ページ。500部を発刊。