史跡巡りや機織り体験
初任教諭が研修会/市教委主催
市教育委員会は5日、2016年度の小中学校初任教諭らを対象とした第2回研修会(体験研修)を実施した。21人が参加し、史跡・文化財巡りと簡易機織り体験などを行い、地域の歴史文化や伝統を学んだ。
史跡・文化財巡りは午前に上野、下地地区で行われ、市教育委員会生涯学習振興課の久貝弥嗣さんから説明を受けながら好善ミマガマ御嶽やクバカ城跡、川満大殿、陸軍中飛行場戦闘指揮所跡などを見学した。
午後からは市伝統工芸品センターに移動し、施設見学、宮古上布について紹介するDVDを鑑賞した後、簡易機織り体験に挑戦した。参加者たちは生涯学習振興課の岩本大輔さんから指導を受けながら、贈答用米の箱の枠だけを残して中央を切り抜いたものに縦糸を巻き付け、そこに横糸を通しては、切り抜いた箱の一部を使って作った板で糸を手前に寄せる作業を繰り返し織り込んでいき、布を織り上げていった。
研修会の終わりに研修生を代表して平良第一小学校の髙本純子教諭が「私たちのために貴重な話や体験をありがとう。今回の体験を生かして、子供たちに伝えていきたい」と語った。市立教育研究所の垣花秀明指導主事は「教育委員会主催の初任者研修会は今回で終わり。あとは2学期の授業に向けて準備して頑張ってほしい」と激励した。
佐良浜中学校の國吉勇多教諭は「宮古出身ではないので今回、地域の歴史や文化に触れることができ教員としての知見を深めることができた」、平良第一小学校の平良愛美教諭は「史跡巡りで行った場所は宮古に住んでいてもほとんど知らないところばかりで勉強になった。子供たちにも伝えていかなければと思った。機織り体験は楽しかったので子供たちにも体験させてみたい」と感想を語った。