自然って不思議/宮古島地方気象台
防災の大切さ認識/親と子のお天気教室
2016年度親と子のお天気教室(主催・宮古島地方気象台)が6日、市中央公民館で開かれた。会場には多くの家族連れらが訪れ、竜巻や台風が発生する仕組みなどを学んだ。DVDで津波から逃げる方法や、急な大雨、雷・竜巻から身を守る方法が上映さた。子どもたちは、大気圧で空き缶が一瞬でへこむ実験や、熱気球が浮かぶ実験などを体験し「すごい!」「面白い!」と歓声を上げていた。約100人の来場者は会場に設けられた実験を楽しみながら、気象の仕組みや防災の大切さなどを学んだ。
同気象台の宮田洋台長が「このお天気教室をきっかけとして、皆さんに『自然』や『環境』に対してさらに興味を持ってもらい、自然災害などからどうやって身を守るかなどを学んでほしい」と主催者を代表してあいさつした。同教室は親子で楽しく自然現象を学び、自然災害から身を守ることを学習することで、防災意識の高揚を図ることなどを目的に開催された。
実験体験コーナーでは、少量の水を入れ、熱した空き缶を冷やすと、大気圧で一瞬にしてへこむ実験が人気で、参加した子どもたちは「えっ」「すごい」などを歓声を上げていた。また、大きなうちわで扇ぎ風速を測る体験に子どもたちが真剣に挑戦していた。
エコアイランド宮古島に関連して、小型電気自動車なども展示され、市のエコへの取り組みも紹介された。
そのほか、展示コーナーでは阪神淡路大震災、2003年9月に宮古島を通過した台風14号(マエミー)の被害や、気象台の仕事などが紹介された。
宮国咲良子さん(西城小2年)は大気圧の実験して「温めた空き缶を冷やすと一瞬で『ぐしゃ』と潰れたのを見てびっくりした」と驚いた表情を見せていた。源河璃玖君(下地小5年)は「竜巻ができるのが面白かった。地震で地面が揺れるとあんなに水が湧いてくるとは知らなかったので、とても興味深かった」と液状化の実験を楽しんでいた。