食中毒防止の徹底を
食品衛生月間キャンペーン/宮古保健所など
宮古保健所と県食品衛生協会宮古支部は8月の食品衛生月間にちなんだキャンペーンを8日、市内大型スーパーで行った。一日食品衛生監視員による店内監視や、食中毒防止のリーフレットなどを配布し、食品衛生に関する知識の普及と啓蒙(けいもう)を図った。
キャンペーンの出発式であいさつした宮古保健所の上原真理子所長は、腸管出血性大腸菌による食中毒のリスクが高いことから、2012年に牛レバーの生食用としての販売、提供が禁止されたことなど、食品取り扱いに関する規制が目まぐるしく変化している状況を紹介。その上で「本月間中の食品取り扱い施設への監視指導の強化、パネル展示などを通して、食品衛生に関する知識を普及することにより、食の安全、安心の確保に努めていく」と述べた。
県食品衛生協会宮古支部の砂川靖夫支部長もあいさつし、関係機関に同月間の意義と協力を呼び掛けた。
参加者らはこの後、食中毒予防のポイントや食中毒を起こす微生物・ウイルスの特徴などが書かれたリーフレットや、県内で毎年発生している「シガテラ」と呼ばれる魚類食中毒を防止するための対策が記された冊子などを買い物客に配布した。
また、一日食品衛生監視員に任命された宮古総合実業高校の食と環境科フードクリエイトコース2年生5人が、スーパー内を監視し①施設の管理状況②食品の表示③食品の取り扱い設備及び食品の保存④食品取り扱い者の衛生管理状況-をチェックした。
生徒たちは「安全で良質な食品提供のために、各事業者が徹底した衛生管理をしていることを知ることができた」と体験したことを講評した。
出発式では、「ちびっ子ランド」の子供たちが勇ましい太鼓演舞を披露。買い物客の目を引き付けながら同月間をアピールした。