最優秀賞に伊良皆さん
多良間シュンカニ大会
【多良間】多良間村文化協会主催の第12回多良間シュンカニ大会が13日、同村コミュニティ施設で開催された。島内外から9人が参加し、古くから多良間に伝わる悲哀の別れの歌を、情感豊かに歌い上げた。最優秀賞には伊良皆紀夫さんが選ばれた。
文化協会の池城三千雄会長は「今回の大会は村内だけでなく、各郷友会へ呼び掛けるとともに、ホームページで募集も行った。多良間村外からの参加が多数を占めている。それぞれのシュンカニを楽しんでください」とあいさつした。
宮古島からの参加で、初出場の下地秀樹さんは「おばあの古里、多良間島で挑戦してみたい」と応募を決意、思いをこめて多良間ションカニを歌い上げた。
特別出演で同村の仲間精一さんと譜久村美枝子さんが「多良間シュンカニ」に合わせて踊りを披露し、大会を盛り上げた。同大会へ宮古島から6人、多良間村から3人が出場し情感豊かに「多良間シュンカニ」を歌い上げた。
多良間シュンカニ大会は1987年に村文化協会が始め、第1回大会は観客200人が来場した。1994年までは毎年開催されていたが、98年の第10回大会を最後に、開催できない状態が続いたが、2011年から再び開催されている。
多良間シュンカニは最愛の人を見送るウェーンマ(島に駐在した役人の世話などをした女性)の離別の悲しみや夢、希望を歌っている。同大会は多良間村を代表する民謡として村内外に発信して、末永く歌い継がれていくことを目的に開催されている。
大会の成績は次の通り。(敬称略)
最優秀賞(ウェーンマ賞)=伊良皆紀夫(宮古島)▽優秀賞(白雲又守姉賞)=外間徳光(多良間)▽努力賞(ぼうずがま賞)=洲鎌由美子(宮古島)▽特別賞=伊良皆和枝(多良間)