ご先祖様お帰りなさい
旧盆ンカイ 家族、親戚一堂に/健康と繁栄祈る
旧盆初日の15日夜、市内の各家庭では亡くなった人たちの世界とされる後世(グソー)から先祖の霊を迎える「ンカイ(迎え)」が行われた。家族や親戚らが一堂に会し、さまざまな料理を供えた仏壇に手を合わせ、祖先に感謝するとともに、子孫繁栄や無病息災などを祈った。
旧盆は旧暦7月13日から15日に行われるもので、今年は今月15日からの3日間に当たり、きょう16日が2日目の「ナカビ(中日)」、あす17日が最終日の「ウフイユー(送り日)」となる。
平良西里の伊良部正子さん(76)宅では旧盆初日、子や孫らが集まると、玄関先で線香をたいて先祖の霊を迎え、仏壇に手を合わせた。正子さんは「今年、11番目の孫が産まれたのでその喜びを報告し、これも先祖が見守ってくれたおかげと礼を言った。旧盆の3日間は生きている私たちと(亡くなった)祖父や祖母、夫と気持ちを交わすことができる期間。また子や孫が皆、集まることで絆を深めることができるのもうれしい」との思いを述べた。
孫の心優(こころ)さん(13)は「家族が幸せに暮らせることやテストで一番になれることなどを祈った」、同じく孫の時将君(11)は「(祖先には)普段からサッカーの試合の結果などを報告している。これから県大会出場が懸かる試合があるので、良い報告ができるよう県大会に出場できるよう頑張りたい」とそれぞれ語った。