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社会・全般
2016年8月16日(火)9:04

2遺跡を再確認/城辺浦底

上原教授(沖国大)ら発掘調査


石焼き調理の跡があった所をチェックする参加者(手前)=15日、城辺の浦底遺跡

石焼き調理の跡があった所をチェックする参加者(手前)=15日、城辺の浦底遺跡

 城辺の浦底遺跡で発掘調査を進めている沖縄国際大学総合文化学部教授の上原静さんらは15日までに、先史時代(無土器期、約2500年前~12世紀前半)の遺跡とグスク時代(12~15世紀)の遺跡の二つが存在しているのを再確認した。上原さんは「今後の発掘調査では、新たな発見があるかも知れない」と来年度以降の発掘調査に期待を込めている。

 発掘調査は5~16日までの12日間。期間中、上原さん、同学部講師の宮城弘樹さん、大学院生2人、大学生20人の24人が参加。

 浦底遺跡の大きな特徴は情報量が多いとされる。今回の遺跡調査では、先史時代の遺跡でシャコガイ製貝斧、石焼き調理の跡、貝小玉などを確認した。グスク時代の遺跡からは土器片が出土した。

 過去の浦底遺跡発掘調査は、1980年代と2000年代に実施され、先史時代の遺跡からは大量のシャコガイ製貝斧が発見された。その後の研究で、そのシャコガイ製貝斧がフィリピンのパラワン島の先史時代遺跡から出土した貝斧と酷似しているとして、今なお注目されている。グスク時代の遺跡からは土器片や人骨が見つかっていた。


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