「離島医療に貢献したい」/琉大医学部「離島枠」
與那覇、仲田さんが抱負
【那覇支社】琉球大学医学部の「地域枠」に今春入学した医学生16人が16日、県庁を訪ね浦崎唯昭副知事と懇談した。地域枠のうち、宮古高校出身の與那覇智基さん、仲田そらさんら「離島・北部枠」の3人も出席した。
浦崎副知事は「県と琉大とが手を取り合って行かなければ、県の医療行政は進まない。地域枠の皆さんが沖縄の離島医療のために努力されるよう、一生懸命に頑張ってほしい。県はしっかり支援していく」と激励した。
同大の医学部地域枠は、地域医療に従事する医師の養成を目的に、2009年度から入学定員を増員した。当初7人枠でスタートし、10年度には5人増員し12人、15年度から新たに5人を増員して17人の入学枠となった。同時に特別枠として離島・北部枠を設定(3人)。県内でも特に医師確保が困難な同地域の出身学生を積極的に修学させている。
地域枠学生は、県から医師修学資金の貸与を受けており、将来、離島・へき地の医療機関(県立病院・診療所など)に一定期間勤務することにより、返還が免除される。
懇談を終え、與那覇さんは「身内に医者が多くて、自然と医療関係の仕事に就きたいと考え、離島・北部枠で入れるよう勉強してきた。将来は離島の診療所で、総合医として働きたい」、仲田さんは「小さい頃にお世話になった小児科医の先生の姿勢に憧れて、離島医療に貢献したいと思った。子どもの気持ちにしっかり寄り添える医者になりたい」と、それぞれ抱負を語った。