行雲流水
2016年8月25日(木)9:01
【行雲流水】(孫の夏休み)
千葉県に住んでいる孫がやって来た。5年生の女の子と2年生の男の子だ。親は同行せず、2人だけが送られてきた。そんな旅行プランがあるらしい
▼到着口で待っていると、CA(キャビン・アテンダント)に先導されて姿をあらわし、引き継ぎ書類にサインして無事到着の手続き完了。便利な旅行商品を編み出したものだ
▼孫の滞在中、1泊2日の日程で北谷の美浜にあるリゾートホテルで一緒に体験宿泊した。日頃は海もホテルも隣近所の感覚があり、あまり関心がなかった。しかし、観光客として泊まって遊んでみるといろんなことに気づかされた
▼まず、ホテル内が国際都市の様相を呈していた。施設内の表示は英語、中国語、韓国語で併記。行き交う人の顔は日本人と同じだが、話している言葉は多様。ホテル内施設の要所には多言語を話す従業員が配置されていて、日本人なのか日本語の上手な外国人を雇っているのか、不思議な気分にさせられた
▼朝食メニューや土産品売り場には、地場産品が上品な顔をだしていた。料理はちょっとした工夫で品良くなるし、土産品は包装の折り目一つでこうも上品に見えるものかと感心した。見栄えが良いと、中身まで良いように思えるから不思議だ
▼従業員のマナーも客のマナーもあかぬけしていた。「他に迷惑をかけない」との共通の認識があるようだ。大量の雑多な客をトラブルなくスムーズにさばいていくためには最重要のテーマかもしれない。孫のおもてなしをしたつもりが、考えさせられることの多い夏休みだった。