宮古選抜が初優勝/全国離島中学野球
決勝で久米島下す/エース古堅瑞樹がMVP
中学野球の第9回全国離島交流野球大会(通称・離島甲子園)は25日、島根県隠岐の島町総合運動公園野球場で決勝を行い、宮古選抜の宮古島アララガマボーイズが久米島の久米島イーグルスを7-0で下し、初優勝を決めた。宮古選抜のエース古堅瑞樹は今大会のMVP(最優秀選手賞)を受賞した。そのほか、宮古選抜の3選手がベスト9に選出された。
沖縄県勢決戦は、四回に均衡が崩れた。宮古選抜の伊計美弥光がソロ本塁打を放つと宮古打線が爆発。打者一巡の大量5点を奪って試合の主導権を握った。その後、六回にも加点して試合を決定付けた。
投げてはエースの古堅が久米島打線を抑え込み、無得点の投球内容でチームの勝利に貢献した。
古堅はMVP、ベスト9には北の佐和田優翔、川満貴矢、本塁打を打った鏡原の伊計が選ばれた。
砂辺正人監督は「投手がよく投げ、バックがしっかり守った。それが集中打を生み出した」と攻守のバランスを勝因に挙げた。
大会を振り返り、「選手たちは、試合を重ねるごとに強くなった。本当に素晴らしい子どもたちだ」と手放しでたたえた。
主将で北中3年の佐渡山大空(そら)君は「四回の集中打が良かった。エラーもなく、いつもの自分たちのプレーができた。5試合を戦う中でチームワークはどんどん良くなった。このメンバーで優勝できて本当にうれしい」と話した。
この大会は、23日に開幕した。北、平良、鏡原、久松、上野、下地、砂川の選手で構成される宮古選抜は1回戦で鹿児島の南種子中を下し、2回戦では島根県の隠岐の島あんやらーずに勝って準々決勝に進んだ。
鹿児島の屋久島選抜と当たった準々決勝は5-0の完封勝ち、続く準決勝は沖縄の石垣島ぱいーぐるズを2-0で下していた。
「離島甲子園」は、元プロ野球ロッテオリオンズ投手でプロ野球名球会会員の村田兆冶さんが提唱した大会だ。離島の次世代を担う人材育成および島と島の交流を図り、離島地域の振興に寄与することが狙い。
宮古選抜は昨年に続き2年連続で出場した。前回は8強に進出した。
結果は次の通り。
▼決勝
久米島イーグルス
0000000|0
000502X|7
宮古島アララガマボーイズ