管理体制の一元化示す/モノレール社故障問題
翁長知事 1年3カ月ぶり定例会見
【那覇支社】翁長雄志知事は25日午前、定例会見を開き、沖縄都市モノレールの複数の駅でエレベーターやエスカレーターが故障し復旧が遅れている問題について、「大変憂慮している。市民や観光客の多くの皆さんに迷惑をかけていることに、私自身も忸怩たる思いがある」と述べ、モノレール社や国、県、那覇市の4者による管理体制の一元化を早期に進めるべきとの考え示した。知事の定例会見は2015年5月以来で、約1年3カ月ぶりとなる。
公立学校教員候補者選考試験の英語問題が特定の問題集から多数引用されてれていることに、「慎重にしっかりと不公正や不公平がないように対処するのが、当たり前だとの常識的な認識として持っている」とした上で、「もう少しやり方があってしかるべきで、受験生の皆さんの動揺を考えると改めるのが必要。教育委員会の調査報告を受けた後に、しっかりと対応していきたい」と述べ、出題の在り方などを今後見直していくとの認識を示した。
冒頭、アジア・太平洋地域の平和の構築・維持に貢献する個人・団体に贈られる第8回沖縄平和賞に、認定特定非営利活動法人「難民支援協会」(石川えり代表理事、東京都)の決定を発表した。今回は国内外の12個人(国内2人、国外10人)、23団体(国内、国外3)の受賞候補者35件の中から選定した。
難民支援協会は1999年に設立。難民保護の専門的な団体として、来日直後の緊急時期から自立に至るまで難民一人ひとりに寄り添い、認定手続きや医食住の確保、経済的自立に向けた支援などを行っている。 翁長知事は「平和賞の取り組みなどを通して、平和を希求する沖縄の心を世界に発信し、恒久平和の創造に貢献できると思う。(平和賞の)認知度を高める取り組みを強化しながら、今後も継続していきたい」と話した。授賞式は10月31日に那覇市のロワジールホテル那覇で行い、同賞委員会長の翁長知事から副賞1000万円が贈られる。
また、28日(現地時間)にリマで開催されるペルー移住110周年記念式典への出席や、16年度県総合防災訓練を9月3日に竹富町西表島で実施することも発表した。