市民どっと、夏を満喫/ダンケフェスト2016
歌と踊りで会場熱気
ダンケフェスト2016が27日、うえのドイツ文化村で開催され、地元出身のミュージシャン下地イサムさんらによるコンサートで盛況を博した。かき氷の早食いやビールの早飲み競争といった恒例のイベントも大人気。涼を求めて訪れた市民や観光客が、真夏の感謝祭を満喫した。
ダンケフェストは、関係団体で構成する実行委員会が主催し、宮古島市、ドイツ文化村が主管した。市民と観光客が交流できる憩いの場を提供し、地域の活性化に資することが狙い。
主催者あいさつで、下地敏彦市長(代読)は「家族や友人と一緒にこのイベントを楽しんでほしい」と呼び掛け。来賓の豊見山健児会長(代読)は、多くの観光客が来場していることに触れ、「市民と交流し、心に残る楽しい思い出にしてほしい」と話した。
祭りの幕開けを飾ったのは、フラ・ハラウ・オ・プアエナ宮古の皆さん。日の入り前のやわらかい日差しを浴びて優雅に踊り、南国の夏を演出した。
この後、宮古高校のダンス部とGBダンススタジオのメンバーがリズム感あふれるダンスを披露して会場を盛り上げた。
かき氷早食い競争には児童9人が参加した。合図と同時に冷たい氷を勢いよく口の中にかき込み、一等賞を目指していた。
大人はドイツ生ビールの早飲み競争に挑んだ。口を大きく開けて一気に流し込むスピードは圧巻。数秒でジョッキを空にする参加者に観客からは大きな歓声と拍手が贈られた。
日が沈み始めると、音楽ライブがスタートした。川満七重さんと池村綾野さんでつくる「NANAE×AYANO」は宮古民謡をしっとりと歌い上げた。
トリを飾ったのは、地元出身の下地さんと石垣島出身の新良幸人さんの音楽ユニット「SAKISHIMAmeeting」。アコースティックギターと三線の生ライブに観客のボルテージは最高潮に。会場全体が熱気に包まれた。
最後は花火が打ち上げられ、夏の夜空を彩った。
神奈川県から訪れ、前回に続き2年連続でビール早飲み競争で1位になった水谷尚さん(45)は「とても良い思い出になった。来年も参加したい」と感想を話していた。